●社長 代表取締役社長CEO
社長歴40年ほどのベテラン社長
体の7割はコーヒーで占めている気がする
入社して1年が経ち、会社のこと、社員のこと、関わっている方々、業界のこと……いろいろなことを知り、学んできました。入社してから右も左も分からず、与えられた仕事をこなすことに精いっぱいの日々でしたが、何も分からないままやっていた時と少しずつ知識が増えてきている今では、立ちはだかる壁の質が変わってきています。
そんな、新しい悩みと目標に立ち向かっていくにはどうしたらいいのか、改めて社長とお話しをさせていただきました。
この1年間を振り返ってみると、本当にたくさんのクリエイティブの現場を経験してきたと思います。校正、組版、デザイン、印刷、電子書籍、撮影、スケジュール管理、企画書などなど……。例えば、“パンフレット制作”の仕事でも、毎回同じものはなく、常に新しいことを考える日々。生み出す苦労を痛感しています。そのような中で、社長は変化し続けることの大切さを教えてくださいました。
企業が10年続く割合は6.3%、30年続く割合は0.05%(5000社に1社)と言われる中(※国税庁調べ)、弊社は現在39期目! これはすごいことですね!
「これだけ会社が長く続くということは、それだけ世の中に必要とされ続けてきたからだよね。必要とされ続けるには、きっと同じことだけやっていてはダメなんだと思う。時代の流れを早く捉えていかないとね」
2022年に弊社の社長に就任した小林社長は、それまでは創業40年になるWEB事業を展開している提携会社NPウォンツの会長を務めていました。社長は、この3年間弊社のDX推進を数多く行ってきたので、社員の中でも“IT業界の人”のイメージがありますが、実はNPウォンツはもともと印刷会社なので、印刷や組版の知識も豊富です。
「実家の印刷業を手伝っていたころは、組版を叩き込まれたよ。組んだものを母親に見せると、“ここは一字下げしなきゃだめ! ここが揃っていない!”って、何度も校正を突き返されたなぁ(笑)」
実家を手伝い始めてほどなくすると、電子組版機が登場しました。この電子組版機を活用した事業展開のために、当時20歳の社長は会社を設立しました。そこから10年ほど経つと、インターネットが普及し、それをきっかけにインターネットの事業にも参入しました。当時は組版の仕事がほとんどの時代でしたが、それでも、試行錯誤を繰り返しながら、これまでの仕事と並行してインターネットだからこそできるサービスを提供し始めていきました。
「ホームページを作ったり自分でサーバー立てたり。それが世の中の役に立つことだと信じていろいろ挑戦していたよ。第一企画でもAIとか電子書籍とか、グッズ販売とか模索はしているよね。大切なのは変化し続けることを当たり前にしていくことだと思うし、これまでに環境は変わってきたけど、そのスタンスは変わってないよ」
変化することに対して、私は「失敗したくない」という思いから、先の不安を考えてしまいます。新しいものを取り入れたり環境が変化したりするのは怖くないのかなと不思議に思いました。
「経験上、挑戦して失敗するよりも、挑戦しないままでいる方がリスクは高いんだよね。変化し続けてきたからこそ、今があるわけで。だから、挑戦することへの怖さは何もないよ。20代のころは、間違えた見積もりで仕事を取ってしまうこともあってさ……。それでめちゃくちゃ焦ったことは何度もあったし(笑)。でもそういう経験がないと分からないこともあるからさ。挑戦や失敗から得られるものは、とても大きいよ」
「広告媒体が変わっていく時代はこれからも続くから、時代の流れに合わせて第一企画のコアな部分である“企画、編集、デザイン”を、どうアウトプットするかによって、我々の未来が大きく変わってくると思う。そういった意味では、今までの延長のままだと、掲げている目標達成は難しいと思っている。だから、新しいことを取り入れないといけない。そのひとつとして、最近、第一企画のホームページに特設サイト『D1K-LABO』を立ち上げたよね。ああいったことは、今までの第一企画にはない取り組みなんだ」
社長がおっしゃるように、これまで弊社が制作の現場で積み上げてきた実績やノウハウは、多くの人に役立つ“変わらない価値”だと思います。だからこそ、今の時代にあわせて、紙やWEBへのアウトプットに固執せず、いろいろな可能性を探っていかないといけない。そのためには、常に制作現場のアップデートが大切だと感じました。以前の記事でもお伝えした、専務の信念でもある「何でもやる!」は、そういうことなんだなぁと感じています。
会話に出てきた特設サイト『D1K-LABO』ですが、そうなのです! 最近会社の特設サイトを立ち上げました‼ 『D1K-LABO』では、日頃気になっていることを体当たりで検証したり、クリエイティブ業界のあれこれを記事にしたりしています。第一企画のキャラクター・第一ペンギンさんも登場し、気軽に読めてタメになる特設サイトになっているので、よかったらぜひ覗いてみてください☆ https://lab.d1k-c.jp/
企画の提案など、新しいことを考えるときには、賛否やさまざまな声を想像してしまいます。 “正しいのは何か”が分からないまま進んでいく中で、“周りの声も聞いて取り入れたい。でも、こんなリスクも出てくる”……なんて模索していくうちにどんどん方向性を見失いがちになってしまいます。さまざまな場面で決断を迫られる社長は、どうやって決めているのかを聞いてみました。
「やっぱり、“目的”という信念を持ってやらないといけないし、見失ってはいけない。そのためには“何のためにやっているか”を自分で理解することと、それを周りにも発信していくこと。そうやって、信念を貫くことと共有をしていけば、不安になることは少なくなるよ。例えば、『D1K-LABO』についても、第一企画を知ってほしい。もっと言うと、第一企画のテーマにある“想いをカタチに。人々をしあわせに。”という目的のための手段としてやっているよね。何をやるにしても目的を明確にすることと、周りとのコミュニケーションは大事ってことだよ」
最近は、企画書を書くことが増えたのですが、このコラムも含め、書き進めていくうちに「目的が何か分かっていない」と指摘を受けることが何度もあります。
(最近作成した企画書も、修正しては戻され、修正しては戻されを何度もやっていました……)
どんな仕事も「クオリティの高いモノをつくる」ということが目的ではなく、「そこでつくったモノの先で起きるコト」が目的だということ。だから「目的達成のために何が必要なのか」を考えて、デザイナーさんたちと相談をしてより良いものを探っていく。そして、お客様からその先にいるお客様まで想像することを忘れてはいけないと改めて思いました。
ここまで社長の経験や考えを聞かせていただきましたが、社長が社長として特に大事にしていることは何かをお聞きしました。
ずばり、「みんなが幸せになること」。
自分のことだけを考えていてはダメで、みんなと一緒に幸せになるために戦略を考えているという社長。また、ワクワクすることを忘れたくないとおっしゃいます。
「今、思い描いている未来にちゃんと向かっているのが見える。細かいことはいろいろあっても、全体的にみんなの矢印は一緒だから。それに、掲げている目標が決して夢ではないし、この先に当然あると思う。みんながそう感じさせてくれているから、ワクワクしています。もっと豪華な社員旅行できるようになるとかね!(笑)」
最近、第一企画のロゴを進化させ、新たなキャッチコピーを付けました。
「デザインで確かな未来を創る戦略パートナー」
第一企画が新たに目指す姿について、社長の想いを最後にお話しいただきました。
「ここで指しているデザインは、視覚的な意味だけではないんだ。単にデザイナーが多くいる会社にしたいわけではなくて、お客様が持っている課題を一緒に解決して、一緒に未来を創り上げていく、寄り添うパートナーになりたいと思っている。例えば、お客様が目標を達成するために会社のポテンシャルを高めることや、“新しいことをしたい”とか“自社PRの方法を考えたい”という時に、第一企画のスタッフがその会議の中にいて一緒に問題解決をできていけたら、すごくいいよね」
と、これからの第一企画についてワクワクしながらお話ししていただきました☆
\今回、池田がスキルアップしたこと!/
入社して2年目に入り、少しずつ知識が増えていき、この業界を知れば知るほど分からなくなってくる現象に陥りかけていた今、社長のこれまでや会社に対する想いなどをお聞きすることができて良かったと思っています。
最後に社長から「期待に応えてくださいね!」とまっすぐな目で言われ、背筋がピシッとなりました☆